本会は、西三河南部地域（西尾市、碧南市、高浜市）において「生態系ネットワークの形成（生きものの生息・生育空間を適正に配置し、つながりを確保すること）」を推進するとともに、本地域で活動する団体の取組を有機的につなげ、「新しい公共^※」の仕組みを構築することにより、将来にわたって生物多様性の確保に寄与することを目的として取組を展開して行きます。

※ 行政だけでなく県民、NPO法人、企業、学校法人、公益法人などが、積極的に公共的な財・サービスの提案及び提供主体となり、環境などの身近な分野において共助の精神で行う仕組み、体制、活動。

役員等　規　約

○ハマシギ・シロチドリ（塩水性シギ・チドリ）　○ウシモツゴ・カワバタモロコ
○セイタガシギ・ケリ（淡水性シギ・チドリ）　　○ゲンジボタル・ヘイケボタル
○コアジサシ　　　　　　　　　　　　　　　　　○ニホンイシガメ
○干潟のベントス（アサリ等の底生生物）

●具体的な取組メニュー
西三河南部生態系ネットワークの形成に向けた取組
●干潟の保全と認知度向上プロジェクト

• 地域を特徴づける干潟やそこに暮らすアサリ等の生きものについての普及・啓発
• 世界と繋がりをもち、地域の干潟にやってくるシギ・チドリ類についての認知度の向上

●未利用地や企業敷地を活用した砂れき地や水辺の創出・保全プロジェクト

• 埋立地等で砂れき地を創出・維持することによるコアジサシの営巣環境づくり
• 河口域本来の水草のある環境を反映させたビオトープづくり

●里山の生きもの保全プロジェクト

• 竹林の分布拡大を防ぐことを目的とした、間伐等による竹林管理
• ゲンジボタルが暮らす谷戸環境と水質の保全
• サシバが繁殖できる里山の保全とエサとなる生きものたちのための環境づくり

●水田が育む多様な生態系を復元するプロジェクト

• 干潟の満潮時に塩水性のシギ・チドリ類が利用する休息場所や、淡水性のシギ・チドリが日常的に利用する場となる水田環境の維持・拡大
• ヘイケボタルが暮らす田んぼ周辺の環境の保全

●希少な生きものの保護・保全活動プロジェクト

• 碧南海浜水族館によるウシモツゴ、カワバタモロコ等の希少魚の保護・保全活動と学校・企業等の環境保全活動との協力・連携による取組の拡大
• 希少な生きものたちの生息・生育の場を脅かす外来種の駆除
• 子どもたちや地域住民の生きものたちへの関心向上を目的とした環境教育との連携やビオトープの創出・拡大等

●矢作川・矢作古川を軸とした自然のつながりプロジェクト

• 川沿いの草地を軸とした草地拡大によるカヤネズミが移動しやすい環境づくり
• 矢作古川での水辺づくりによるニホンイシガメが気持ちよく暮らせる場の創出
• 川～水路～田んぼまで魚がのぼれるような川の中の連続性の確保

●まちなかでの水辺づくりと自然地づくりプロジェクト

• まちなかの既存の自然地（社寺林等）の保全や自然地の創出による鳥類が暮らしやすい環境づくり
• 水草のある水辺の創出による止水性イトトンボ類の移動範囲の拡大
• 油ヶ淵におけるさまざまな取組との生態学的な視点からの連携